moguの北海道

8 …そして旅立ち


G ・・・ そして旅立った。   2015・6・30
 滝川に住む義兄は92歳 高齢の為介護施設にいた。
 若くして結核を患い、齢とともに呼吸器系に疾患が生じ砂川市立病院へ入退院を繰り返していた。
           
        今年の2月介護施設(土筆)の自室で

 そのため 時々滝川や砂川を訪ねることが多くなった。
 札幌から2時間半 高速には乗らず、12号や12号と並走する道道や農道を走るのが常だった。
 田畑越しの山々や農作業の姿を見るのが好きで、新十津川に抜ける275号や1130号を走ったり石狩川に沿いながら新篠津から北村を通ったりした。
 北村は明治30年ころ祖父兄妹が徳島から入植した地でもあり感慨深いのもがあった。

空知の山々 中央がピンネシリ 砂川にて2月17日


 岩見沢を過ぎると決して高くはないが形のいい山並みと並走する。樺戸山地だ。
 米どころ空知平野にどっしりと構え山頂にアンテナが立つのが最高峰ピンネシリ。空知の名峰なのだ
 今日の体調がこの山容のようにさわやかであればいいな・・・と願いつつ走ったものだ。

 三月十九日網走に住む妹夫婦 大空町の姉 南の沢の姉の兄妹一同でお見舞いに伺った。
 義兄は喜んでくれた。
 病院のベットの上で身を乗り出し熱く語ってくれた。思いのほか元気だとも感じた。
 オホーツク組の兄弟と札幌組が中間の砂川で会うのもいいね・・と岩瀬牧場のレストランでピザを食べながら話したりした。
       
        砂川岩瀬牧場レストランお見舞いの日に

 ・・が・・・そしてその夜 電話が鳴り・・・ 義兄は旅立った。
 全エネルギーを使って、想いを語った義兄らしい最後でした。


                          菜の花 滝川  5月23日


                       月形からの樺戸山地 3月25日