moguの北海道

26 有珠善光寺


有珠善光寺 2015.11.2(月)

 久しぶりに有珠善光寺を訪れた。
 初めての秋の善光寺。藁葺の清貧な本堂に黄葉の銀杏の木が彩りを添えていた。

 毎年、まだ肌寒い四月、春を求めて北海道の湘南といわれている温暖な伊達の有珠善光寺を訪れている。善光寺は1804年(文化元年)徳川家斉によって蝦夷三官寺に定められた由緒あるお寺なのだ。
 江戸時代2度の有珠大噴火に耐えぬいた藁葺の風情のある本堂、広い境内には300年を超える樹齢の大木が多数、春の山野草に始まりさくら、つつじ,石楠花とつづく。
 秋もまたすばらしい。

 境内の裏山には巨木が大きな石を抱え込みながら大地に根を張っている。それぞれの大木には、お地蔵さんが祭られている。
 地域の人々に大切に守られているのが良くわかる。
 NHKの除夜の鐘にも二度登場しているとのことだ。

         大石を抱える木


                       樹齢300年のミズナラ
 有珠湾を一周した後、伊達の街に向かった。
 伊達市は明治の二年仙台藩伊達邦成が、幕府より蝦夷地開拓を命ぜられ、藩士が有珠に入植したのが始まりとのことで、武士の彩を感じさせる街なのだ。
 中心部は、武家屋敷風に統一され、何となく気位の高い街並みでとても楽しい。

 伊達道の駅(伊達歴史の杜)に寄った。
 いつものように新鮮な地場野菜と壮瞥リンゴをゲット、ほたての炊き込みご飯で昼食とした。
 店内で印象的な最中があった。
 限定販売の「有珠善光寺鰐口最中」だ。
 帰途、車中で食べてみたが、あっさりとした上品な味で満足した。

 歴史の浅い北海道にあって、1,200年にも及ぶ由緒あるお寺(823年に比叡山慈覚大師が開山したとされる)に参拝できて幸せを感じた。


    鰐口最中とサムライ大福


                       本堂前で
メ モ
有珠善光寺鰐口(わにぐち)最中
    日当製菓  伊達市有珠町6−57   0124−38−2128
侍大福
    つるや製菓 伊達市船丘町176−1   0124−25−1001